
ASPworkⅡ ASP-Manager アラートメールは、富士通のオフコン PRIMERGY 6000 で発生する通知メッセージおよび要求メッセージをメールで送信する機能です。
ライブラリの領域不足や紙詰まりなど、システムで発生した異常をメールで通知することができます。

ASPworksⅡ ASP-Manager アラートメール
また、システムメッセージ S9000~S9002 を使用することで、利用者プログラムから送信されたメッセージをメールで通知することもできます。
アラートメールで、利用者プログラムから送信されたメッセージをメールで通知するための手順は以下のようになります。
1.メッセージキュー記述の変更
ASPworksⅡ に付属するアラートメール用メッセージ記述(XTXOM010.XUCL)を変更し、利用者プログラムからの通知メッセージを受取可能に設定します。
CHGMQD MQD-XTXOM010.XUCL,UPI-*.*
2.メッセージをマスタの作成
メッセージマスタを作成し、通知したいメッセージを登録します。
例)以下のメッセージを登録します。
- メッセージマスタ
- MSGM.XUCL
- メッセージID
- 1234
- メッセージ本文
- “名古屋システムの月次処理が正常終了しました.”
CRTMSGM MSGM-MSGM.XUCL,ENTRY-100,MSGL-99,PUBAUT-@ALL
ADDMSG MSGM-MSGM.XUCL,MSGID-1234,TEXT-'名古屋システムの月次処理が正常終了しました.'
3.利用者プログラムの修正
利用者プログラムにメッセージを送信する処理を追加します。メッセージの送信には XSBMSGH サブルーチンを使用します。
例)Aレベルのメッセージとしてメッセージを送信します。メッセージIDには手順2で作成したメッセージのIDを指定します。
000010 IDENTIFICATION DIVISION.
000020 PROGRAM-ID. SAMPLE.
000030*
000040 ENVIRONMENT DIVISION.
000050 CONFIGURATION SECTION.
000060 SPECIAL-NAMES.
000070 CONSOLE IS CONSOLE
000080 SYSOUT IS SYSOUT.
000090*
000100 INPUT-OUTPUT SECTION.
000110 FILE-CONTROL.
000120*
000130 DATA DIVISION.
000140 FILE SECTION.
000150*
000160 WORKING-STORAGE SECTION.
000170*
000180*---(XSBMSGH 作業領域)
000190 01 MSG-CTL-PARA.
000200 02 MSGH-RTNCD PIC 9(02) BINARY.
000210 02 FILLER PIC X(02) VALUE LOW-VALUE.
000220 02 MSGH-MMSTNAME PIC X(08).
000230 02 FILLER PIC X(08) VALUE LOW-VALUE.
000240 02 MSGH-MSGID PIC 9(04).
000250 02 MSGH-LOG PIC X(04).
000260 02 MSGH-MSGLVL PIC X(01).
000270 02 FILLER PIC X(03) VALUE LOW-VALUE.
000280 02 FILLER PIC X(32) VALUE LOW-VALUE.
000290*
000300****************************************************************
000310 PROCEDURE DIVISION.
000320****************************************************************
000330*
000340 MOVE 1234 TO MSGH-MSGID. *> メッセージID
000350 MOVE "A" TO MSGH-MSGLVL. *> A レベルのメッセージ
000360 MOVE "BOTH" TO MSGH-LOG.
000370 CALL "XSBMSGH" USING MSG-CTL-PARA.
000380*
000390 EXIT PROGRAM.
4.アラートメールの設定
利用者プログラムからのメッセージ通知をメールで送信するための設定を行います。
- システム管理の設定
- メッセージキュー記述には手順1で作成したメッセージキュー記述を指定します。
- メール送信(SMTP)サーバー
- 通知メールを送信するために使用するSMTPサーバーのIPアドレスとポート番号を指定します。
- 送信メール設定
- 通知メールの件名や通知先のメールアドレスを指定します。
- メッセージ設定
- 利用者プログラムからのメッセージ通知をメールで通知するためにはS9000からS9002を追加します。

設定を変更した場合は一度【停止】→【開始】ボタンでシステム管理機能を再起動してくください。
手順3で作成したプログラムを実行すると、以下のようなメールが指定されたメールアドレスに送信されます。
